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行灯の歴史と未来

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灯りの昔話。現代につながる行灯の歴史

行灯「ぎょうとう」ではなく
「あんどん」と読みます。
炎を使った江戸の照明器具です

  • 気になる方おすすめ!

    ・いつからあるんだろう ・どういう意味? ・行灯のこれから

日本らしい風情ある灯り「行灯」ですが
旅館でよくみたりと身近にありながら、
歴史まではあまり知らないですよね

僕は、灯り作家になって3年ほど経って
「行灯」という灯りを知りました(汗)

こちらの記事を読むことで
行灯の由来や今までの経緯がわかります

後半に行灯の未来も解説していますので
最後までぜひ読んでください。

行灯の由来

行灯

どこへでも持ち運べる灯りという意味から
行く灯り」と書いて
行灯・あんどん」と呼びます。

行灯の行を「あん」と読むのは
室町時代に禅家が用いた「宋音そうおん」

これは平安から鎌倉時代にかけて伝えられた
宋・元時代の中国語による漢字音だそうです。
※和尚の和をヲと読むのも宋音です。

現代の夜を照らすのは主にLEDですが、
江戸の夜を照らしていたのは炎でした。

行灯は持ち運びができる灯りの総称をさし
400年近く前からの照明器具であるため
どこか風情があるのかもしれません

風情どこへでも行ける灯り行灯
と考えています。

行灯の歴史

飛鳥時代〜室町時代 593〜1573

飛鳥時代の火

照明器具は灯台という形で
植物の種や魚の油を入れた「火皿」に

植物の茎「灯芯」を浸し油を吸わせて
火をつけていたとされています

桃山時代 1568〜1600

戦国時代。
夜戦などでは松明(たいまつ)が使われ
明るくする手段はまだ炎でした。

松明も持ち運べる灯りで風情は感じませんが
一応、行灯でないかと考えています。

この時代では風で消えてしまわないよう
和紙ではなく反射板という板が使われた
庶民にはまだ普及されず夜は真っ暗でした

月明かりもありましたが
突如、曇ったり雨が降ればそこは漆黒の世界

自分の住む街でさえ、迷子になる可能性もあり
きっと夜は外出できなかったでしょう。

江戸時代 1603〜1868

江戸時代の灯り

江戸時代になると
行灯の炎は風で消えてしまうため
木でわくを作り、和紙を貼って風を防いだ。

これが現在の行灯の始まり
ここから庶民に普及したようです。

その後に蝋燭を使う提灯の出現で、
外でも使われていた行灯は主に室内用の
照明器具になりました。

また平和な時代が長く、多彩な種類
できて開花した時代とされています。

明治時代 1868〜1912

明治時代の灯り

1872年に街灯にガス灯が設置され始めます。

石油ランプも普及し始め菜種油を使った
行灯は減っていきましたが地方の農村部では
明治30年位まで使われていたそうです。

1879年に白熱電球が発明され、
一般向けに電気の供給が始まります。

昭和時代 1926〜

昭和時代 平成時代の灯り

行灯は電球が光源となりインテリア用へ発展
映画撮影や旅館などで姿を見せます。

大正、昭和では
コンセントの電球から点灯されるため
とても明るくなりました

ですが元はどこへでも運べる「行く灯り」
という意味だった行灯。

コードに繋がれたことで
自由と意味を失ってしまいました…


平成/令和時代 2018〜

未来の江戸灯り

懐かしい箱と現代の光源を合わせた
「灯り箱 あかりばこ」を 考案。
灯り箱とは?

行灯の本来の意味をとりもどし
どこへでも持ち運べる「灯り」に加えて、

さまざまな機能を搭載させる事ができました
「行灯」とは、持ち運べる灯りの総称

「灯り箱」は行灯というカテゴリーの
現代の光源を使った灯りの箱ということです

未来の行灯「灯り箱」とは?

未来の灯り

現代の光源に合わせる行灯
僕がつくるこれからの「灯り箱」

現代にある光源と充電方法にあわせた
箱作りをしたいです!

その時…行灯であるためには
コードレスであることを主体に考えています

未来の光源

想像になってしまいますが、近い将来
こんな光源が手軽な価格で普及したら
手作りして、ご提供できたらと思います

など、その時代の光源にあわせて作れるよう
日々試行錯誤しています。

まとめ

むかしの夜は炎と月が頼りだったのです。

行灯は約400年も前から進化をしながら、
現代に繋がってきました。

  • 未来にこの行灯を届けるには 現代の光源に合わせる必要があると考え、 さまざまな最新技術を搭載した 灯り作りに挑戦したいとおもいます。

どこへでも「行く灯り」行灯
未来へ「行ける灯り」に進化させるため

ぜひ当店の「灯り箱」で
懐かしさを新しくご体験してください

最後までありがとうございました

この記事の著者

和広

神奈川県 1980/02生まれ
灯りを使って楽しいことを考える人です。

懐かしさを新しく体験をコンセプトに
オリジナルの手作りの箱と最新照明を合わせた
「灯り箱〜あかりばこ」を考案。

個人のお客様から好評価1000の実績。
江戸の再現を目標に活動しています

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