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金魚の想い出

#夏#想い出の風物詩#素材#贈り物#追想体験

金魚鉢が並ぶ画像。

金魚といえば、日本の夏の風物詩と
伝統的な観賞魚です。 

ゆらゆらと揺れる尾びれ、鮮やかな色彩
そしてなんとも愛らしい姿は、
多くの人々を魅了し続けています。

近年でもハンドメイドや浴衣、陶器など
さまざまなアイテムの素材として描かれ
とても人気がありますよね。

こちらの記事ではそんな金魚の
「遠い過去」や「江戸の物語」をご紹介

金魚の歴史を知ることで
興味や愛着がわいて前より好きになります

誰かへの「贈り物」と一緒に好きな物語を
お話ししてみてください。

金魚の起源は中国

金魚の起源は中国。中国の金魚の様子

金魚は、約2000年前中国の長江
みつかった「赤いフナ」といわれ
繁殖と選別を繰り返した結果
970年代に観賞魚になったそうです。

当時は希少で、宮廷への献上品として
扱われることが多く貴族の間でしか
楽しむことができませんでした。

その後、時間をかけ品種改良が進められ
華やかで豪華な金魚が誕生していきました

1966年。文化大革命のときに中国で
養殖された金魚は処分され一度断絶します
それ以前に日本に渡っていた金魚が
浸透していき現在に至っています。

日本のイメージがありますが
発祥は中国ということになりますね。

戦国時代にやってきた金魚

戦国時代に来た金魚たち。

日本に初めてやって来たのは
1502年/室町時代の大阪
当時は戦国時代のまっただなか
金魚を楽しむのは一部の貴族だけでした。

1603年江戸時代になると
繁殖方法などの研究が進みます。

領地に池をもつ武士が副業として養殖し、
流通の増加とともに、
庶民も飼育するようになりました。

当時は丸いガラスの容器に入れ鑑賞。
この丸い容器が金魚鉢の由来となっています。

今では奈良県/愛知県/東京都が有名な産地で
どちらも150年以上の歴史があり
海外でも人気があります。

金魚の日【3月3日】

金魚の日。形代をながす

水と草のなかを泳ぐ姿が、涼しげな金魚は
夏の風物詩のイメージがありますが
なぜ桃の節句(3/3)が金魚の日に?

その理由は江戸時代のひな祭りにあります
当時のひな祭りには
金魚鉢をひな壇に飾るという風習があり、

2月中頃から金魚売りが
江戸で声をかけて売り歩いていたといいます。

ではなぜひな壇に金魚鉢を飾るのか?
それは雛人形の起源でもある
形代(かたしろ)にありました。

形代という自分の身代わりの人形
罪や厄などをうつし、海や川(水)に
流すことで浄化する
と信じられていました

現代でも「流し雛」という風習があるのですが

歴史的に雛人形は「水」と
深く関わっている
ことから
水の生き物を飾る習慣が古くからあるそうです

また日本各地でひな祭りに
金魚鉢を飾るイベントも行われています。

なぜ金魚と書く?

金色の金魚。金運の象徴

中国から日本に来たとき
すでに「金魚」と表記されていたことから
そのまま現在でも使われています。

赤や白いイメージが多い金魚ですが
漢字に「金」が使われる理由は諸説あります

などがあります。
学名では「Carassius auratus」黄金色の魚
英語では「goldfish」と呼ばれているのも

金色だったのでは?という説が強く繋がります

そもそも野生のフナが突然変異したとされる
金魚ですが、西暦250年頃には突然変異した
黄金の魚」がすでにいたとしています。

また江戸時代のはじめ
井原西鶴が残した記録によると

金魚は1匹5〜7両(50〜70万円)で
取引されたほど高額だったようです。

金運の象徴【金魚】

金運の象徴【金魚】2つの金魚鉢が並ぶ

金魚という名前は
中国語でJīnyú (チンイー)といいます

お金が余るという意味をもつ
「金余 jīn yú」同じ発音なことから
「金運の象徴」とされています。

また金魚の赤色は風水では
「幸運を呼び込む」「邪気を払う」色とされ
日本や中国。アジアのお祭りで赤が
多く使われているのは
そういった理由から来ているのでしょう

翻訳機能で実際に聞いてみると
確かに同じ発音で感動してしまいました

金魚は上見(うわみ)

金魚は上見。金魚の背中。金魚を上から見た画像

金魚の姿って横からのイメージですか?
それとも上から見たイメージですか?

金魚は上から見たときの姿が美しい…

金魚は上見」という言葉があるようで

まだ透明のガラスの水槽がない時
焼物の盆などにいれて、
金魚の背中を鑑賞していました。

そのおもしろさや見た目の美しさから
改良が進められた現代でも
金魚の美しさを競う大会では
上からみた姿を審査するそうですよ

金魚と呼ばれた遊女たち

金魚と呼ばれた遊女たち。金魚と花魁の画像

江戸時代では、養殖が盛んになっていき
庶民も手軽に飼うことができるようになります

金魚は大切なペットという存在になり
江戸でブームが起こったのです

さらにガラスの加工技術の進歩で
その要因に拍車がかかりました。

風鈴を作る職人たちが「金魚玉」と呼ばれる
ガラスの容器を作ったことで金魚を
どこでも一緒に
連れていけるようになりました

とくに熱狂したのは遊女たち
自分の着物と似た柄の金魚を飼育したり
自分の名前をつけた遊女もいたりと

囲われた世界から出られない。そんな境遇を
自分と重ね、愛でたのかもしれませんね。

このことから
遊女は金魚と例えられることもあったようです

金魚すくい

金魚すくいが始まっていた江戸後期
浮世絵に金魚すくいを楽しむ様子
描かれていました。

手には小さな網をもっていることから
現在のポイではなかったと分かりますが

当時は手でつかみとったり
「すくい」ではなく「金魚捕り」だったと
記録が残っています。

また金魚は持ち帰るシステムではなく
時間内に多くの金魚を
捕るゲームだったようです。

開催場所は、江戸、京都、大阪でおこなわれ
金額もバラバラだったそうです。

まとめ

今回の記事では、
金魚の起源や歴史についてご紹介しました。

金魚の豊かな物語や伝統を知ることで
さらに愛着が湧いてきますね。

そんな金魚の美しさを、
より身近に楽しむためにおすすめなのが
当店の「金魚の和紙を貼った灯り」です。

コードレスの人感センサーライトを搭載した
珍しい灯りで、玄関や廊下など
レイアウトをお楽しみください。

誰かへの贈り物として金魚の物語を添えて
お話ししてみてはいかがでしょうか。

6〜10月は制作期間なため、
この機会に「金魚の灯り」をお試しください。

この記事の著者

和広

神奈川県 1980/02生まれ
灯りを使って楽しいことを考える人です。

懐かしさを新しく体験をコンセプトに
オリジナルの手作りの箱と最新照明を合わせた
「灯り箱〜あかりばこ」を考案。

個人のお客様から好評価1000の実績。
江戸の再現を目標に活動しています

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