椿の歴史と花の名前に宿る物語|日本文化が育んだ一輪を贈り物に
灯り作家の「わひろ」です。
今回は「椿」の現代と過去を調べてみました。
こんな方におすすめ
・椿の現代での活用方法を知りたい
・贈り物に意味や物語を添えたい
・日本の伝統文化や歴史を学びたい

椿は単なる鑑賞用の花ではありません。万葉の昔から現代の美容・風水に至るまで、日本人の暮らしに深く根づいてきました。
この記事を読むことで、椿が持つ「永遠の美」や「魔除け」の意味を知り、日常やギフト選びに活かせるようになります。
椿の基本情報|花の名前・由来・開花時期

| 項目 | 内容 |
| 名称 | 椿(ツバキ) |
| 別名 | 耐冬花(たいとうか)、海石榴(つばき)、日本を代表する「森の宝石」 |
| 学名 | Camellia japonica(カメリア・ジャポニカ) |
| 原産地 | 日本(本州〜沖縄)、朝鮮半島南部、台湾 |
| 開花時期 | 12月〜4月(種類により異なる/冬〜春の象徴) |
| 誕生花 | 1月12日、2月3日、12月10日 など |
| 主な種類 | ヤブツバキ(原種)、ユキツバキ、ワビスケ、ヒゴツバキ など |
現代に生きる椿|美容・食・風水での活用

実用的な効果:美容と食
- 椿油(カメリアオイル)
種子から採れる油は皮脂に近いオレイン酸を豊富に含み、髪や肌の保湿に適しています。 - エディブルフラワー
無農薬の椿の花びらは、天ぷらやジャムとして食用可能。ほのかな甘みと軽い食感が特徴です。
風水的な意味
- 春を呼ぶ木
漢字の「椿」が示す通り、春の訪れを告げる縁起の良い花木。 - 魔除け
邪気を払う力があるとされ、表鬼門(北東)に植えると災難除けになると言われています。
花言葉
- 全体:控えめな素晴らしさ/気取らない優美
- 赤:控えめな素晴らしさ/謙虚な美徳
- 白:完全なる美しさ/至上の愛らしさ
※注意
花が落ちる姿から、お見舞い用途では避けられる場合があります。
椿の歴史|日本人とともに歩んだ時代別変遷

弥生時代
硬い木質を活かし、農具や武器の柄に使用。
椿油の採取も始まったとされます。
奈良時代
『万葉集』に9首詠まれ、
聖なる木・巨木信仰の対象に。
平安時代
髪油や薬用として貴族に重宝され、
『源氏物語』には椿餅が登場。
椿油は貴族の髪や肌を整える必需品となり、
美を支える花としての地位を確立しました。
この頃の椿は、
華やかさよりも奥ゆかしさが評価され、
直接的に目立つ存在ではなく、
暮らしの裏側を支える
存在だったのでは無いでしょうか。
鎌倉・室町時代
茶の湯文化とともに茶花として評価され、
ワビスケが愛されました。
鎌倉・室町時代、武士の時代になると、
椿の「潔く落ちる花」は
覚悟・無常の象徴として捉えられます。
一方で、茶の湯の世界では、
派手さを避けた椿が「一瞬の美」を
表現する花として重宝されました。
特にワビスケ椿は、
咲き誇るのではなく、静かにそこに在る
という侘び寂びの精神そのものを体現した花といえます。
安土桃山時代
豊臣秀吉・千利休がこのみ茶会の重要な花に。
江戸時代(黄金期)

将軍・徳川秀忠の嗜好をきっかけに
椿ブームが到来。数百の品種が誕生。
武士から町人までが園芸を楽しみ、
椿は鑑賞・競技・収集の対象となりました。
- 椿の品種数は数百種に増加
- 図鑑や見本帳が作られる
- 「珍しい椿を持つこと」が粋とされた
この時代、椿は単なる植物ではなく
趣味・教養・美意識の象徴だったのです。
明治時代
海外へ輸出され「カメリア」として
世界的に広まりました。
シャネルのカメリアは、日本の椿が持つ
「強さ・静けさ・永続性」という美意識を、
現代的に再解釈した象徴ともいえます。
椿にまつわる伝説と物語

八百比丘尼(やおびくに)伝説
人魚の肉を食べ不老不死となった娘が、各地に椿を植えたという福井県の伝承。
この話から椿は「長寿」「永遠の若さ」の象徴とされます。
西洋とのつながり
学名 Camellia は宣教師カメルの名に由来。
西洋では「日本のバラ」と称され、女神の贈り物として語られることもあります。
椿の歴史を知ることで、贈り物の価値は深まる

椿は、厳しい冬を耐え抜き、静かに春を連れてくる花です。
弥生時代の道具から江戸の園芸熱、そして現代のスキンケアまで、これほど日本人の暮らしに寄り添ってきた花は多くありません。
もし贈り物を考えているなら、
気に入った椿の物語を、そっと言葉に添えてみてください。
それだけで、プレゼントの価値はきっと高まります。
そして最後に——
椿の花柄を灯りに写し、想い出として残すという選択もあります。
物語を宿す灯りのご提案は、こちらからご覧ください。
灯りに花の物語を込めることができる
