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麻の葉文様の過去

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麻の葉文様の江戸時代はどうなっていたのか?イメージ画像

文様とは?
衣服や陶器などに描かれた柄のことで
古くからそこには願いがこめられています。

プレゼントや贈り物によく用いられる
「文様の柄」ですがその歴史を調べてみると、
さまざまなエピソードがありました。

こちらの記事では、麻の葉のとおい歴史を
かんたんな言葉をつかってご紹介!

【麻の葉文様】の物語を知ると

・愛着や興味が湧き好きになる
・誰かに話したくなる豆知識
・柄を贈り物やプレゼントに活用

自分や誰かへ、より一層
心のこもったプレゼントになります。

麻の葉に込められた願い

麻の葉は4mに成長するまで4か月と早く
真っ直ぐに成長して行くことから
「子供の健やかな成長」「無病息災」
「長生き」の願いが込められています。

また虫がつかない神聖な植物とされ
麻の葉には「魔除け」の意味があります。

江戸時代には幼児の着物の背の中央に
お守りとして、背後から
魔物が入らないようにと想いを込めて
麻の葉紋」を縫い付けたそうです

当時は今と比べて
早くに亡くなってしまう子供が多く
原因も今ほど分からなかったことから
この柄に込められた願いは
本当に強かったのではないでしょうか。

麻の葉の由来と種類

麻の葉文様は大麻の葉に似ていることから
この名前が付けられました。

「麻柄」とも呼ばれ
よく見る正六角形の葉っぱに似せた柄で
さまざまな種類があります。

麻の葉文様の基礎は正六角形で構成された
単独の文様が「麻の葉文様」です。他にも
たくさんの文様がありました。

知るとうれしい「麻」の物語

「へそくり」の語源は「麻」⁉︎

「麻」という字は、
「林」は麻を水に浸して繊維をほぐす様子。
「广(まだれ)」という簡素な建物を表し

二つを合わせ
「小屋の中で麻の皮を剥く」様子を示します。

「へそくり」という言葉は、
麻生地づくりが語源という説があり
昔、妻が内職で紡いだ麻糸を
「綜麻(へそ)」といい、蓄えたお金を

へそくり」と呼ぶようになったという…

麻を神聖に感じた3つの事

◉伊勢神宮のしめ縄は麻で作られ、
毎年「麻布」が献納されます。
この神聖な皇室行事の儀式では
祭官が「麻布」の衣を着用します。

◉山守博は『麻の知識』で、
日本では白が清浄、潔白を表し、
穢れを払うといわれ、麻にその白さを求め
神事に用いられたと説明します。

◉『古事記』には
天照大神が天の岩屋に隠れた際、
榊の枝にマガタマ、カガミ、
楮の繊維布、麻の繊維布を
吊り下げた
と記されています。

このように麻は
昔から神事に使われていたことから
神聖な植物と感じることができます

日本における「麻」の歴史

麻は人類史では衣類や縄として利用され
日本では縄文時代(約12000年前)
すでに確認されています。

福井県の島浜貝塚遺跡で出土した
大麻製の縄がみつかっていて
3世紀では邪馬台国の生活に
麻や稲を植えるという記述があります。

平安時代794〜1185

仏教の仏や高貴の人の姿を写した
(尊像)の衣装の図柄に使われた

鎌倉時代1185〜1333

鎌倉時代の初期、仏像の衣服に用いられている
特に仏や曼荼羅(図形)に使われる模様に集中。
仏師集団によって採用され

1220年、京都の「十六弟子立像」や
1247年、奈良の「愛染明王像」の衣服に
麻の葉文様の一部が描かれています。

室町時代1333〜1573

麻の葉文様の面積は大きくなっていきます

比較的地位の低い仏像の衣服にも取り入れられ
民衆から、したわれはじめたのですが
普及し始め?と考えられますね。

江戸時代1603〜1868

着物の柄。とくに赤子の産着として流行し
家紋、神紋でも伝統しています

この時代に浮世絵で描かれるようになり、
ほとんどの浮世絵師が麻柄を描いていました

1775年3代目 大谷廣次。
男役でも珍しいが、麻柄の着物を着ています

1809年。五代目 岩井半四郎が歌舞伎で
「八百屋お七」を演じたとき
の着物に
麻の葉文様があしらわれました。
これが、江戸の女子たちの間で大流行

その後の1818年。
大阪 嵐璃寛(あらしりかん)が
「妹背門松」という芝居で演じた役にも
麻の葉文様を採用されて
京都、大阪で好まれました。

まとめ

今回の記事では、
麻の葉の魅力と歴史についてご紹介しました。

これらの背景やエピソードを知ることで、
文様に対する愛着がさらに深まるでしょう。

当店では、そんな麻の想いを映した
「麻の葉文様をの灯り」販売しています。

コードレスの人感センサーライトを搭載した
珍しい灯りで、玄関や廊下など
レイアウトをお楽しみください。

麻の葉文様に込められた想いと一緒に
心のこもったプレゼントを贈り
気に入った物語を話してみてください

この記事の著者

和広

神奈川県 1980/02生まれ
灯りを使って楽しいことを考える人です。

懐かしさを新しく体験をコンセプトに
オリジナルの手作りの箱と最新照明を合わせた
「灯り箱〜あかりばこ」を考案。

個人のお客様から好評価1000の実績。
江戸の再現を目標に活動しています

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